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♯ 『偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する』

レジ袋を使わない→タダのエゴ
レジ袋は、使わず捨てられていた石油の成分を、技術者たちが、
「なんとか利用できないものか。。。」と研究を重ねた結果生まれたスグレもの。
まぎれもない石油の有効活用でしょうに、なぜか昨今では、レジ袋を使うことが石油のムダ使いという認識になっています。
もしレジ袋を使わなくなればその石油成分は、ただモクモクと煙を上げながら焼却されるだけです。
ここで問題となるのは、スーパーなどで販売されているエコバッグ。
あれは石油のムダな部分ではなく、少ししか取れない貴重な成分(BTX成分)をわざわざ使って作っています。
本末転倒じゃん。

温暖化で世界は水浸しになる→ならん
北極と南極の氷が解けて海水面が上がる、という定説は間違いらしいです。
まず、北極の氷について。
こちらは、アルキメデスの原理により、海に浮いている氷は解けても凍っても海水面は変わりません。
そして、南極の氷。
こちらは気温が暖かくなると、「氷」が少し増えます。
南極では、周囲の海が暖かくなると、海から立ち上がった蒸気が南極大陸の中心部に雪となって降るので、氷が増えるそうです。
あら〜、不勉強が目に沁みる。。。笑
しかし、メディアは南太平洋のツバルという島国を例にとって、温暖化で海の水位が上昇したために水浸しになっていると報道しています。
でもね、実際にはツバルの海水面は5センチしか上昇していないのですよ。
ツバルは、第二次世界大戦当時にアメリカ軍が急ごしらえで飛行場を作ったりしたものですから、地盤沈下を起こしているのです。
メディアは、真実を伝えないのか。。。

ゴミの分別→意味なし
 ○食品トレー
 10個回収されても、そのうち1個がリサイクルに回されている程度。
 残りは全部、結局焼却。
 ○ペットボトル
 100個回収されても、5〜6本程度がリサイクルに回されている程度。
 残りは、捨てられたり、燃やされたり、違法に外国に流れたり。
 ○牛乳パック、古紙
 リサイクルするだけ資源を莫大に使うことに。
 むしろ森林は、太陽の光で樹木が生育した量だけ人間が活用したほうが、
 かえって健全な森林を作れる。
 不足してきたときには、森林の生長が多い国から買い取るのが最善。
生ゴミは水分を含んでいるので、燃やすのにとてもエネルギーを消費します。
そこに、高分子素材でできたペットボトルや食品トレー、古紙などを混ぜると、燃焼を助けてくれるので、より少ないエネルギーで燃やせるのですね。
しかも、純粋な高分子素材は燃やしたところで有害物質は出ません。
リサイクルを重ねたプラスチックなどの方が、有毒なガスを発するのです。
今日のゴミの焼却炉も高性能で、4つの成分(二酸化炭素・飛灰・スラグという土の成分・金属の成分)にきちんと分かれます。危険物(飛灰)を除けば、金属など有効活用成分を再資源化できるので、ゴミは分別しなくてもいいらしいです。
むしろ、いろいろ混ぜといて〜。


というように、著者は今日の「間違ったエコロジー」を一刀両断しています。
批判する人はどこの世界にもいるものですから、この本もそういう類に分けることもできます。
が、あまりにも指摘が理路整然だっていて、疑いの余地を持てないほど分析された結果報告なので、読んだ後は腑抜けになりました。

なんなの、このエコブームは。笑

その答えは、お役所の縄張り問題と、自治体の不正義と著者は断言しています。

まず、日本の役所の構造ですが、「エネルギーの節約」は経済産業省、「食べ物関係」は農林水産省、「川や道路、町づくり」は国土交通省が担当しており、環境問題の主導を握るはすの環境省の分野が何もなかったのです。
そこで、環境省も何かテーマを探さなければならないので、「クールビズ」や「レジ袋追放運動」が出てきたとか。
まんまと踊らされてる国民ってわけですか? 爆

自治体の不正義は、主にリサイクル関連です。
自治体は、リサイクル全体に5000億円の税金を使っています。
国民一人当たり5000円程度出している計算ですが、この税金をもらう人は1万人ほどいて、一人当たり5000万円になるとか。
その利権はすごいので、国としては真実は話さず語らず公表せず。
この著者が公に指摘すると、反撃してくるお粗末さ。

では、本当の意味でのエコロジー、陳腐な言い回しですが、「地球に優しい生き方」とはなんぞや、ですが、
つまるところ、ものを大事に扱う心ではないかと著者は言っています。
使い捨ての姿勢が結局モノを溢れさせ、限られた資源をムダ使いすることに。
なんでも大事に使えばいいんでない? 食料だって、輸入して食べ残してるなんておかしいでしょ?ということです。

世の中を真っ直ぐに見るということは、本当に難しいことです。
情報の取捨選択、どうしたらできますか???

『偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する』
武田邦彦著 幻冬舎新書
| 読書 | 22:00 | comments(1) | trackbacks(0) | | |

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| | 2008/07/13 6:25 PM |

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